研究紹介・研究成果

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26Sep2024

がんの転移を調節するタンパク質Mdm2と新たな仕組みを発見~がんの新たな治療薬の開発につながる可能性~

 千葉大学大学院医学研究院の田中知明教授とコロンビア大学のCarol Prives教授の国際共同研究チームは、がんの転移に働く遺伝子発現の新しいメカニズムを解明しました。がん抑制遺伝子産物p53を抑制することが知られているタンパク質であるMdm2が、p53との関係とは独立して、Sprouty4の制御を介してがん細胞の遊走や浸潤、接着斑の形成を促進し、がんの浸潤や転移を促進するメカニズムを明らかにしました。このように、がんの転移に関わる因子の解析が進むことで、がんの新たな治療法の開発が期待できます。
 本成果は、英国科学誌Nature Communicationsに2024年8月20日に掲載されました。

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