18Oct2022
肝臓糖代謝と免疫細胞の新たな関係をシングルセル解析で解明~肝臓の2型自然リンパ球が血糖値を抑える仕組みを発見~
千葉大学の藤本真徳特任助教(医学部附属病院)、田中知明教授(大学院医学研究院、千葉大学災害治療学研究所)、三木隆司教授(大学院医学研究院、千葉大学災害治療学研究所)らは、肝臓内の2型自然リンパ球(ILC2)と呼ばれる免疫細胞がIL-13と呼ばれるサイトカインを強く産生することで肝細胞に作用し、糖の放出(糖新生)を抑制するメカニズムを明らかにしました。このように、異物の排除や感染防御に関わるとのみ考えられていた免疫細胞と代謝の関わりの解析が進むことで、糖尿病の新たな予防・治療法の開発が期待できます。
本成果は、英国科学誌「Nature Communications」に、2022年9月15日に掲載されました。